保育士になるなら短大と専門学校のどっちを選ぶ? 違いについて解説

  1. TOP
  2. ナナビコラム
  3. 進路決め
  4. 保育士になるなら短大と専門学校のどっちを選ぶ? 違いについて解説
2023年11月21日 進路決め

保育士になりたいと思ったとき、夢をかなえる主な進路が、保育短大か専門学校です。

大学にも子どもの教育に関する学部はありますが、今回は短大と専門学校を比較して説明します。

短大と専門学校のどちらに通っても、保育士の資格を取得できます。ただ、教育システムなど細かい点では違いあることも事実です。

保育士を目指す人は、どちらを選べばよいのでしょうか。自分に合った学校に進むためにも、それぞれの違いを把握しておきましょう。

保育士になるには(保育士資格について)

保育士として働くためには、保育士資格を取得しなければなりません。取得の方法には、次の二つがあります。

 

一つ目は、厚生労働大臣が「指定保育士養成施設」と認定した学校で学び、規定の課程を修めて卒業することです。指定保育士養成施設には、大学、短大、専門学校があり、卒業と同時に保育士資格を取得することができます。

現時点で「保育士になりたい」という気持ちが固まっているのなら、こちらの方法を選択して、保育士を目指すとよいでしょう。

 

もう一つの方法は、年に2回おこなわれる保育士試験を受け、合格することです。

受験資格は定められているものの、要件を満たしていれば、指定保育士養成施設以外の学校を卒業した人、社会人でも受験できます。保育士も気になるけれど、ほかにもやりたいことがあるという場合は、保育とは違う分野の学校に進学してから、のちのち保育士試験を受験するという方法でも可能です。

 

なお、教育・保育系の仕事に就くまでの流れは、下記ページでもわかりやすく説明しています!ぜひご覧ください。

資格・職業特集:資格・職業特集:教育・保育・福祉|ナナビ

保育短大と保育専門学校の違い

保育士を目指す人の多くは、保育短大か保育専門学校に進みます。それぞれの違いを把握するためにも、保育短大と保育専門学校の特徴をみていきましょう。

保育短大の特徴

短大は「短期大学」の略で、基本的に2年制です。4年制大学と比べて就学期間は短いですが、4年制大学と同様、専門知識のほか一般教養も広く学べるカリキュラムが用意されています。学びたい科目を自分で選び、時間割も自分で組める点は、専門学校にはない短大の特徴といえるでしょう。

 

また短大の場合、学問としての要素を意識した授業が多いかもしれません。例に挙げるなら、実践的な保育のしかたを学ぶというよりも、保育の理論や必要性などを体系的に学ぶということです。もちろん保育実習もあるので、あくまでも傾向としてとらえてください。

 

学生生活という面で見ると、短大は、ほかの学科や他大学との交流、サークルなど、授業以外の活動に参加できる機会が多くあります。

 

また、就職では、保育士に限定されずに活動することも可能です。入学した後、保育士以外の道に軌道修正したい場合も、融通はききやすいでしょう。

保育専門学校の特徴

保育専門学校は、保育士として即戦力として活躍できる人材を育てることを目的としています。就学年数は短大と同じく基本的に2年間ですが、保育士として働くための実践的な知識やスキルの獲得を重視している点が特徴といえるでしょう。

 

学校全体で学生をサポートし、効率的に知識とスキルを習得できるよう、学校側が定めたカリキュラムに沿って勉強を進めていきます。

 

教育内容が保育に特化しているため、在学中に保育士以外の道を目指したくなった場合は、軌道修正が難しいかもしれません。卒業後の就職先も、ほぼ保育士に限られますが、絶対に保育士として働きたいという意思があれば、充実した学生生活を送れるでしょう。

短大と専門学校それぞれに向いている人

短大、専門学校、それぞれの特徴について説明しました。

では、実際に短大と専門学校のどちらの進路を選ぶのがよいのでしょうか。短大に向いている人、専門学校に向いている人という観点で解説します。

保育短大に向いている人

保育士を目指すものの、ほかのジャンルの勉強もしたいし、授業以外の学生生活も楽しみたいという人には、保育短大が向いているといえます。また、保育を学問として学びたいという人にも、短大が向いているでしょう。4年制大学への編入、その後の大学院進学も、視野に入れることができます。

 

そのほか、サークルなど課外活動にも参加したいと思うなら、短大の方がよいかもしれません。ただ、短大も2年で必要なことを学ばなければならないため、授業スケジュールに余裕があるわけではありません。課外活動も盛り込むと、かなり忙しくなることも考えられます。そういった状況も前向きにとらえられるなら、短大を検討してみてはどうでしょうか。

保育専門学校に向いている人

保育士として働く知識やスキルを確実に身に付けたいという人には、実習や実技の時間が充実している専門学校が向いています。専門性に特化した学習内容のため、教員の指導やサポートも熱心です。通学するのは同じ道を目指す人たちなので、切磋琢磨しながら、モチベーションの維持もできるでしょう。

保育士を目指し、短大か専門学校で迷っている方は、お伝えしたことを参考にしてみてください。気になる学校があれば、資料を取り寄せて調べてみたり、説明会に参加したりするのもよいでしょう。ナナビでも、将来なりたい職業から逆算した学校の選び方など、たくさんの情報を提供しています。ぜひ、進路選びに役立ててくださいね。

同じカテゴリーの記事

  1. 2024.1.16 進路決め
    九州でデザインを学べる専門学校は? どんな分野が学べるの?
  2. 2023.11.28 進路決め
    観光学部では何を学ぶ? 学部の特徴や将来の進路について解説
  3. 2023.11.28 進路決め
    大学の文系学部にはどんなものがある? 学部選びのおすすめの方法