心理学部は文系?理系? 受験科目や学ぶ内容について解説

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2026年10月20日 進路決め

記事更新日/2026.10.20

心の健康に関心が高まる中、心理学部を設置する大学が増えています。心理学に興味がある方もいるかと思いますが、心理学部は、文系、理系どちらに属する学部なのでしょうか。文系、理系によって、高校でのコース選択や受験科目が変わりますし、学部への理解があやふやなまま入学してしまうと、授業が始まってから後悔することになりかねません。そのようなことのないよう、心理学部で学ぶ内容、受験科目について、確認しておきましょう。

心理学部は理系?文系?

「心理学部は理系なのか文系なのか」という問いに対する答えは、「入試は文系、学ぶ内容には理系の要素も含まれる」となります。詳しく見ていきましょう。

心理学部は文系に属することが多い

大学の学部は、大きく文系と理系に分類されますが、多くの大学は、心理学部を文系の学部としています。

理由は、そもそも心理学という学問が、哲学から派生したものだからです。現在は学部として独立していますが、かつては、文学部や教育学部など文系学部に属する学科や専攻のひとつだったという歴史もあります。

つまり、心理学部を目指すのであれば、進路のコース選択は文系になります。

心理学部では統計を用いる

学部としては文系となる心理学部ですが、実は、学問的には理系の要素も多く含まれています。理由は、授業や研究で統計を用いるからです。

心理学では、アンケートや実験などで集めたデータを客観的に分析し、人間の心のメカニズムを論理的に解明していく力が求められます。この分析の土台となるのが、数学的思考に基づく『統計学』です。

つまり心理学部は、文系学部でありながら、授業には理系の要素も含まれることになります。

心理学部で何を学ぶのか

分野名 主な研究対象 学びの目的・特徴
臨床心理学 心に問題を抱える人 カウンセリングや心理療法の実践、脳の働きなどの医学的知識の習得
認知心理学 人の判断や解釈の過程 人が情報を集め、認知して行動を起こすまでの仕組みの解明
教育心理学 子どもや青少年 成長に伴う心と行動の変化、発達や学習過程のサポート
社会心理学 個人と社会全体 学校や家庭などの社会において、個人が受ける影響の研究
犯罪心理学 犯罪者の心理 犯罪が起きる理由や特性の解明、更生や犯罪防止への活用

次に、心理学部では、具体的にはどのようなことを学ぶかを見ていきましょう。専攻も研究分野も細かく分かれていますが、その中から、代表的な分野を紹介します。

臨床心理学

「臨床」は、「病床での診療、患者に相対しての診察や治療」という意味です。医学でよく使われる言葉ですが、心理学においては、心に問題を抱える人に向き合い、回復を目指すことをいいます。つまり、カウンセリングや心理療法の現場で役立つ知識を身につけ、実践に向けた研究をする学問が「臨床心理学」です。

複雑化するストレス社会において、心のケアを担う専門家へのニーズはますます高まっています。そのため、カウンセリング手法だけでなく、脳科学などの医学的アプローチも含めて総合的に学ぶ点が、臨床心理学の大きな特徴です。

認知心理学

「認知」は「ある事柄を認める」という意味ですが、心理学では「人が何かしらの情報を集め、それについての判断や解釈をする過程」をいいます。

人は、認知によって行動を起こしますが、誰もが同じように認知し、行動するとは限りません。例えば、道で知らない人に声をかけられたとき、とりあえず対応しようとする人もいれば、不快に感じて逃げることを優先する人もいるでしょう。このように、認知心理学は、人が認知する仕組みや過程、その後の行動について研究する分野です。その研究結果は、不安症の治療など、臨床現場で生かすこともできます。

教育心理学

教育心理学とは、子どもや青少年の成長に伴う心や行動の変化について研究する学問で、学校だけでなく、家庭や社会にも生かすことを目的としています。

研究テーマは幅広く、心身の発達過程について知りサポートする「発達」、知識を獲得する過程や困難について研究し実践に生かす「学習」など、さまざまです。教師を目指す場合は、「学級運営」「教師と児童との関係」といったことをテーマとして研究することもあります。

社会心理学

一般社会だけでなく、学校や家庭も含めた「人が生きる社会」において、個人がどのような影響を受けるのかを研究するのが、社会心理学です。研究は個人を対象とすることもあれば、個人に影響を及ぼす社会全体を対象とすることもあります。

自分や他人を理解するだけでなく、社会のあり方を考えるうえでも意義のある分野といえるでしょう。

犯罪心理学

犯罪心理学は、文字どおり、犯罪者の心理について研究する学問です。社会を揺るがすような大きな事件が起きたとき、テレビや新聞で専門家の解説やコメントを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

犯罪心理学では、なぜそのような犯罪が起きたのか、犯罪者にはどのような特性があるのかといったことを研究し、犯罪者の更生に役立てたり、その後の犯罪防止につなげたりすることを目指します。

心理学部の受験科目

最後に、心理学部の受験科目について確認しておきましょう。

科目は大学によって異なりますが、文系に位置づけられる心理学部の場合、「英語」「国語」は必須といえます。さらに「数学」「歴史総合」「地理総合」「公共」などの新学習指導要領に準じた科目群のいずれか1科目を選択するというケースが主流です。

入試では文系科目を選択する人が多いと思いますが、入学後はデータの統計処理などで数学の知識を活用します。受験で数学を使わない場合でも、高校数学(数学I・Aやデータの分析など)の基礎はしっかりと固めておくことをおすすめします。

心理学部は、学部としての分類は文系ですが、入学後は理系の知識も必要です。また、研究分野も細かく分かれています。心理学部に興味があるという人は、お伝えした内容を参考に、何を学びたいか考えてみてください。心理学部のある大学を探す中で気になる学校があれば、資料を請求し、説明会にも参加してみましょう。ナナビでも、オープンキャンパスなどの学校情報を提供しています。ぜひ、活用してくださいね。

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