医療系の資格の難易度はどのくらい? 資格の種類ごとに解説

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2023年9月21日 進路決め

高校卒業後は「医療系の学校に進み、資格を取得したい」と考えている人もいることでしょう。しかし、ひと口に「医療系」といってもさまざまな職種があり、その多くでは資格が必要です。では、実際にその資格取得の難易度は、どのくらいなのでしょうか。今後の志望校選びの参考となるよう、医療系資格の難易度を種類ごとに解説します。

医師・看護師・薬剤師などの医療系資格

まずは、病院やクリニックでの診療や治療、投薬に関わる、医師、看護師、薬剤師の資格取得難易度についてです。

医師

医師になるためには、医師国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。この試験はとても難しく、医師は医療系資格の中では最難関の資格です。

 

合格率自体は90%ほどありますが、医師国家試験の受験資格を得るには、大学の医学部で6年間学び卒業する必要があります。そして医学部への入学も、決して簡単なことではありません。そういった意味でも、かなり難しい資格といえます。

看護師

看護師として働くための条件は、看護師国家試験に合格して免許を取得することです。試験の合格率は90%前後です。努力は必要ですが、資格の難易度としてはそこまで高くはないともいわれます。

 

看護師国家試験を受験するためには、看護を学べる大学や短期大学、専門学校で、規定の年数を修了することが必要です。

薬剤師

医師、看護師同様、薬剤師も国家試験に合格して得られる資格です。医師ほど難しくはないものの、それに次ぐ難易度で、試験の合格率は70%前後となっています。

 

薬剤師の国家試験を受けるための条件は、大学の薬学部で6年間のカリキュラムを終えることです。薬学部には、研究を主体とした4年制のコースもありますが、4年制では国家資格の受験資格は得られないので、注意しましょう。

リハビリ系資格

医療、介護、療育などの現場で、主に身体機能の回復や維持に従事するリハビリ系資格の難易度は、次のとおりです。

理学療法士

身体機能の回復や維持をサポートする理学療法士は、国家資格です。

 

国家試験の受験資格を得る条件は、理学療法について学べる大学や専門学校に進み、指定のカリキュラムを修めることです。国家試験は1日がかりのものとなり、実地試験も含まれます。合格率は80%前後となっています。

 

なお、理学療法のジャンルでは、「認定理学療法士」「専門理学療法士」などの民間資格もあります。

作業療法士

手芸や工作、家事など日常生活でできることを通して身体機能の回復や維持を支援する作業療法士。国家資格ですが、学校でしっかりと学んだ上であれば取りやすい難易度といえるでしょう。

 

作業療法が学べる大学や専門学校で規定のカリキュラムを修了すると、国家試験を受けることができます。試験の合格率は80%前後です。

 

「認定作業療法士」「専門作業療法士」などの民間資格があることは、理学療法士と同様です。

言語聴覚士

言語聴覚士は、聴覚や言語機能の向上をサポートする職業で、国家資格のひとつです。難易度は偏差値でいうと50程度で、難しすぎず易しすぎずというレベルといってよいでしょう。

試験を受けるためには、文部科学省が指定した大学や専門学校で学ぶ、養成所で学ぶなど、いくつかのルートがあります。試験の合格率は70%前後です。

 

なお「認定言語聴覚士」は、民間団体が認定する資格です。

技術系資格

医療系の資格には、専門的な技術を生かせるものもあります。

診療放射線技師

レントゲンやCTなど、放射線を使った検査や治療の専門家が診療放射線技師で、国家資格が必要です。

 

大学や専門学校などで決められたカリキュラムを修了すると、受験資格を得ることができます。試験の合格率は80%前後で、受験資格を得て試験勉強をしっかり行えば、比較的取りやすい資格といえるでしょう。

臨床工学技士

臨床工学技士は国家資格で、人工呼吸器など医療現場で使用する機器の操作、保守などに携わります。命に直結する作業に従事する資格といえ、難易度も気になるところですが、診療放射線技師と同じく、試験勉強をしっかり行えば、比較的取りやすい資格といえるでしょう。

 

国家試験の受験資格は、大学で指定の科目を履修するか、専門学校などの養成施設に通うことで得られます。試験の合格率は80%前後です。

臨床検査技師

臨床検査技師は、医師の診断や治療をサポートするために、血液や尿などを採取し、必要な検査を実施して分析します。国家資格のひとつです。

 

大学で指定の科目を履修するか、専門学校などの養成施設に通うことで受験資格を得ることができます。試験の合格率は70%~80%ほどです。診療放射線技師と難易度は同じくらいといわれています。

事務系資格

医療では、現場を支える事務系の人材も必要不可欠です。資格には、次のようなものがあります。

医療事務管理士

医療現場で会計や受付などの事務仕事に従事する医療事務管理士は、民間資格のひとつです。医科と歯科、それぞれの資格があり、技能認定振興協会が試験を実施しています。レベルは易しめで、通信講座などで学ぶほか、独学での受験も可能です。

医療事務技能審査試験

一般社団法人日本医療教育財団が実施する民間資格で、合格すると「メディカルクラーク」という称号を得ることができます。

 

受験資格は特になく、レベル的にも取得しやすい資格といってよいでしょう。試験は、医科と歯科に分けて実施されています。試験の合格率は60%~80%ほどです。

診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人日本医療保険事務協会による民間資格で、医科と歯科に分かれています。どちらも学科試験と実技試験がありますが、受験資格は特にありません。

 

難易度は偏差値でいうと50程度ですが、医療事務系の試験の中では難しい試験と位置づけられています。試験の合格率は30%前後です。

医療事務認定実務者試験(R)

医療事務認定実務者試験(R)は、全国医療福祉教育協会が認定する民間資格です。問われるのは医療事務の基礎的な知識ですが、受験資格はなく、また初学者向けということもあり、取りやすい資格といえるでしょう。試験の合格率は60%~80%ほどです。

 

医療系の仕事に就くまでの流れは、下記ページでもわかりやすく説明しています!ぜひご覧ください。

 

資格・職業特集:医療/看護・歯科・検査|ナナビ

医療系の資格、難易度について紹介しました。こうしてみると、さまざまな資格のあることがわかります。気になる資格がある場合は、その資格取得が可能な大学や専門学校の資料を取り寄せたり、説明会に参加したりしてみましょう。ナナビではエリア、仕事、これから勉強したい学問、好きな学問から大学・短期大学・専門学校を検索できます。ぜひナナビを活用して、自分に合った学校を選んでくださいね。

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