大学受験に内申点は関係ある? 内申点が関係するケースとは

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2023年10月19日 進路決め

大学受験について考え始めたとき「合否には内申点も関係するのだろうか」と、気になる人もいるのではないでしょうか。よく耳にする「内申点」とは一体何なのでしょうか。どのような場合、大学受験に関係してくるのでしょうか。この記事で、大学受験と内申点の関係をすっきりさせておきましょう。

大学受験における内申点とは

大学受験における内申点とは、一般的には大学に提出する「調査書」を指します。

大学側が、受験生の高校時代の成績、学校での学習態度や活動ぶりを把握するための資料ともいえる書類です。

「評定」と「評定平均」

この調査書には、いくつかの項目があります。例えば「評定」という項目では、高校1年から3年1学期までのすべての教科・科目の成績を5段階で数値化して表します。「英語:4」「生物:5」「体育:5」のように記載され、場合によっては、この評定を「内申点」と呼ぶこともあるので覚えておいてください。

参考までに、体育や芸術系科目も含め記載された数値すべてを合計し、合計した科目数で割った数値を「評定平均」といいます。割り切れない場合は、小数点第2位を四捨五入することが基本です。そのため「評定」は、1~5のいずれかの数値で表されますが、評定平均は「3.0」「4.3」など小数点1位までの数値で表されることになります。

課外活動などについては文章で記載される

そのほか、学校での学習態度、委員会や部活動など高校生活全般の活動の様子、資格や検定の取得状況を記す項目もあります。これらの項目は、数値ではなく、担任が文章で記載することが基本です。

では、実際に大学受験において、内申点、つまり調査書の内容は合否に関係あるのかないのかについて見ていきましょう。

学校推薦型選抜の場合は内申点が考慮される

大学の入試方式は、「一般選抜」(かつての一般入試)、「総合型選抜」(かつてのAO入試)、そして「学校推薦型選抜」(かつての推薦入試)の3パターンに分けられます。

このうち、内申点が大きく関係するのが、学校推薦型選抜になります。

学校推薦型選抜の2つの種類

学校推薦型入試は2つの種類に分けられます。

大学側が高校を指定して入学枠を割り振る「指定校推薦」、大学が規定した出願条件を満たしていれば指定校でなくても受験できる「公募制一般推薦」です。

いずれの推薦方法でも、入試は大学独自の方式で行われますが、合否を判定する材料として、在籍する高校の推薦書を提出することが必須です。

一般選抜・総合型選抜の場合

一般選抜の場合は、課せられた入学試験の成績が重視されるため、内申点の影響はほぼありません。また、総合型選抜入試は、求める学生像や選考方法が大学によって異なります。内申点がまったく関係ないとは言いきれないものの、影響は少ないと考えてよいでしょう。

どんな内容が大学受験時の内申点に影響するのか

受験で「内申点」というときは、先ほど説明したように「調査書」を指します。

では、「調査書」のどのような内容が大学受験に影響するのかを見ていきましょう。

 

調査書にはいくつもの項目がありますが、特に以下の項目は、推薦を視野に入れて受験するのであれば、意識しておきたいところです。

定期テストの結果

定期テストの結果は、「評定」の項目において基本となるものです。高校1年から高校3年1学期までに受けた中間テスト、期末テストなど定期テストの結果を教科・科目ごとに5段階で表して記載されます。

 

ここで押さえておきたいのは、1年生、2年生の成績も含まれることです。

 

例えば、高校3年生の1学期に受験勉強を始めた英語で評定5を獲得したとしても、高校1年の評定が2、高校2年の評定が3であれば、その数値も記載されることになります。

評定平均は、1年次の2、2年次の3、3年1学期の5を足して3で割った3.3となってしまうことにも注意が必要です。

 

学校推薦を受けて大学受験をしようと思うなら、高校に入学したときからしっかり勉強をすることが大切といえます。

小テストや提出物にも注意が必要

ちなみに、定期テストの結果は評定の数値に大きく影響しますが、評定を決めるのはそれだけではありません。小テストの結果、提出物の提出状況や内容、授業態度なども加味されて評価が決定するので、その点も心に留めておいましょう。

部活などの課外活動

調査書には、部活動や委員会活動のほか、ボランティア活動、取得した検定や資格、留学経験などの課外活動について記す欄があります。先ほども説明したように、この欄に記載されるのは評価の数値ではなく、具体的な活動内容です。

 

大学側は、高校から推薦された生徒が、勉強以外にどのような活動に打ち込み、どのような結果を残したのかも選考の参考にします。興味関心のあることに積極的に取り組んでいれば、その点を大学側も評価してくれるはずです。

出席日数

出席日数も、大事なポイントです。どれだけ評定の数値が高くても、課外活動が充実していても、出席日数が少ないと「どういう理由があるのだろう?」と疑念を抱かれることになり、印象を悪く捉えられてしまう可能性があります。

同じ大学への学校推薦の希望者が複数人いて、なおかつ評定や課外活動の記録に大きな差がない場合、出席日数が少ないと、高校からの推薦枠をもらえない可能性も出てきますので注意が必要です。

大学受験で「内申点」というときは、調査書の内容を指します。

調査書に記される項目は、学業成績のほか、部活動や委員会など課外活動の記録、取得検定や資格、出席日数などです。推薦で大学進学を目指す場合は、ぜひ参考にしてみてください。また、気になる学校がある場合は、積極的に説明会に参加したり、資料請求したりしてみましょう。ナナビでも大学進学に関する情報を多数提供しているので、活用してくださいね。

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