資格・職業特集：航空・運輸・テクノロジー

飛行機を飛行プランどおり安全に操縦する。飛行前は必ず自分の目で機体を点検しなければならない。資格には、エアラインパイロットになるための定期運送用操縦士と、報道や遊覧飛行のための事業用操縦士がある。エアラインパイロットでも、まず事業用操縦士の資格取得からスタートする。

乗客の案内、飲食物のサービス、アナウンスなど機内のさまざまなサービスを担当するが、事故の場合には安全誘導をするほか、ハイジャックに備える保安要員としての役割もある。航空会社の採用試験に合格後、一定期間の訓練を受けてから実際の業務に就く。

航空機の機体の精度、性能が適切に保たれているかどうか整備工場で点検・整備・修理し、安全確保に努める。航空機は部品点数が多く、複雑な構造なので、飛行時間によって整備点検する項目や交換する部品が決まっている。資格は1~2等。

20t以上の船舶で船長を補佐して安全な航行の指揮を代行してとり行う。冷静さと指導力が必要不可欠。大学の海洋科学部や海事科学部などで学び、実務を積んだうえ、海技士試験に合格しなければならない。

近年ではハイテク化にともない、コンピュータや電子工学の知識が求められる。修理や定期点検整備、車検整備などを行う。自動車整備士の資格は1級から3級まで。国土交通大臣の指定を受けた専門学校で学ぶと2級の受験資格が得られ、実技試験が免除される。

家電製品から化粧品のパッケージまで、さまざまな工業製品をデザインする。大量生産が基本であり、かつ安全で安く、デザイン性の高いものが求められる。メーカーの開発室やデザイン会社などで活躍。資格は必要なく大学や専門学校のデザイン学科などで学ぶと有利。

工場内の作業の自動化から家電製品の制御機能まで、機械の操作に使われる電子回路の設計をする。目に見えない微少な電子現象を扱うので、高度な知識が必要となる。活躍の場は、電子メーカー、通信機器メーカー、電子部品メーカー、家電メーカーなど。

国家資格として電気主任技術者があり、経済産業大臣の認定を受けた専門学校で学ぶと、卒業後2年の実務経験で第2種が取得可。配電工事の国家資格としては電気工事士があり、経済産業大臣の認定を受けた専門学校で学ぶと、無試験で第2種が取得できる。

複雑な業務をだれもが簡単な操作で処理できるようにコンピュータシステムをつくる。財務会計処理システムや生産管理、科学技術計算などのシステムを手がける。コンピュータメーカーやソフトウェア開発会社でプログラマとして経験を積むことでなることができる。