看護専門学校の学費ってどのくらい? 平均費用はどれくらいか解説

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2026年10月15日 進路決め

記事更新日/2026.10.15

国家資格で確実に「手に職」をつけられる看護専門学校は、将来の安定を考える受験生から根強い人気を集めています。ただ「医療系の学校は学費はどれくらいなんだろう?」というように、費用が気になるという人も多いのではないでしょうか。

看護学校にかかる費用は、大学か専門学校かという進学先によっても変わりますし、たとえ専門学校であっても学校によって異なり、一律ではありません。この記事では、看護系の学校の平均費用を参考にしながら、看護専門学校の学費についてお伝えします。

また、学費が払えない場合に利用できる制度についてもお伝えしますので、費用が高く悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

看護学校の学費の内訳

はじめに、看護学校でかかる学費の内訳を確認しておきましょう。大きく分けると、入学金や授業料などのような学校に納める費用と、それ以外の費用があります。

入学金や授業にかかる費用

入学金や授業にかかる費用です。これらの費用は、直接学校に納める費用になります。

なお、入学金は、入学する年だけに支払うもので、2年次以降は必要ありません。

授業にかかる費用としては、授業料、実習費、設備費、施設使用料などが挙げられます。これらの費用は、通学年数に応じて納めなければなりません。看護大学であれば4年分、短期大学や看護専門学校であれば3年分が必要となります。

その他の費用

その他の費用は、看護学校で学ぶために購入しなければならないものに充てる費用です。

教科書や参考書をはじめ、白衣やシューズ、実習で使う聴診器をはじめとした道具などが該当します。

看護学校の学費の
平均費用はどれくらい?

では、学校に納める費用は、具体的にどのくらいなのでしょうか。学校ごとの平均費用を紹介します。
※記載の金額は文部科学省等の過去の調査に基づく平均的な目安です。現在も概ね同水準ですが、学校ごとに異なるため、必ず最新の募集要項を確認してください。

    
学校種別(通学年数) 初年度費用の目安 卒業までの総費用の目安
看護専門学校(3年) 約1,186,000円

3,100,000円前後

看護専門学校(4年) 約1,186,000円

4,100,000円前後

私立看護大学(4年) 約1,507,647円 5,300,000円前後
国公立大学(4年) 約817,800円 2,425,200円
看護短大(3年) 約1,140,514円 3,300,000円前後

 

看護専門学校

看護専門学校の平均費用は、「令和7年度 専修学校各種学校 調査統計資料」(公益社団法人東京都専修学校各種学校協会)によると、入学金が202,000円、授業料が667,000円、実習費が84,000円、設備費が163,000円、その他費用70,000円で、初年度の合計平均金額は1,186,000円でした。2年次以降、入学金はかかりませんが、看護専門学校の多くが3年制であることを考えると、トータルで3,100,000円前後の費用がかかると考えられます。一方で、一部の看護専門学校に設置されている4年制の学科を選択した場合、2年次以降の学費(入学金を除いた年間約980,000円)がさらに1年分加わるため、トータルで4,100,000円前後の費用がかかると考えられます。

看護大学

次に、看護が学べる4年制大学に進学した場合の費用を見てみましょう。私立大学に進むか国公立大学に進むかで、費用が異なります。

私立大学の場合、「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(文部科学省)を参考にすると、入学料が240,365円、授業料が968,069円、施設設備費が172,550円で、実験実習料やその他の費用を含めると初年度の合計平均費用は1,507,647円です。専門学校同様、入学料は初年度のみですが、4年間通うことを想定すると、約5,300,000円、もしくはそれ以上の費用が必要となるでしょう。

国立大学の場合は、文部科学省が入学料や授業料の標準額を定めています。平成22年度以降の変更はないので、「平成22年度国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果について」(文部科学省)を参考にすると、入学料は282,000円、授業料は535,800円です。この金額で単純計算すると、初年度にかかる費用は817,800円、4年間では2,425,200円となります。公立大学もほぼ同じと考えて差し支えありません。

 

看護短大

短期大学も、私立大学と同じ令和7年度の文部科学省の調査結果を紹介します。

それによると、入学料は236,054円、授業料は734,328円、施設設備費が170,132円で、実験実習料やその他の費用を含めると初年度の合計平均費用は1,288,032円です。4年制大学より若干低くなっていますが、初年度納付金に大きな差はないと考えてよいでしょう。

ただし、通学年数は1年短い3年です。全体の費用は、看護専門学校と同程度と考えられます。

看護学校の学費が払えない場合に利用できる制度

看護学校に通うには、低く見積もっても3,000,000円ほどの費用がかかることが分かりました。決して安い金額ではなく、家庭の事情で払うのが難しいという人もいるでしょう。

しかし、経済的負担を軽くして学べる制度も用意されています。

 

たとえば次のような制度があります。

奨学金制度

看護学校に通う場合は、奨学金制度の利用が可能です。

学校独自に設けている制度、日本学生支援機構が実施している奨学金制度のほか、看護学校に通う学生を対象とした「看護奨学金制度」もあります。看護奨学金制度には、卒業後に指定の病院で一定期間働くことで返済が免除されるしくみもあります。

高等教育無償化制度

文部科学省では「高等教育の修学支援新制度」を実施しています。経済的な事情があっても進学できるよう、学費の免除や減額、奨学金の給付などを実施する制度で、一般的に「高等教育無償化制度」と呼ばれものです。

制度を利用するには対象校への進学が必要ですが、2025年度の制度拡充により、3人以上の子どもを扶養する「多子世帯」であれば、所得制限(年収上限)なしで授業料や入学金の減免が受けられるようになりました(※資産要件等はあり)。

一般世帯にも収入に応じた支援枠があります。

扶養する子どもが2人以下の「一般世帯」については、従来通り収入に応じた所得制限(年収上限)が設けられています。 一般世帯の場合は、住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯(世帯年収約380万円〜600万円程度まで※支援区分や理工農系などの特例による)を対象に、家庭の経済状況に合わせた4段階の支援枠(第Ⅰ〜第Ⅳ区分)で学費減免や給付型奨学金のサポートが行われます。

ただ、制度を利用するにあたっては、年収等の条件を満たすことのほか、対象の学校に入学していることが必要となります。

学校選択の際は、対象校であるかどうかを確認しましょう。

特待生制度

やる気のある学生を資金面からサポートする特待生制度を設けている看護専門学校も多数あります。授業料の減額をはじめ、成績次第では授業料を全額免除するという学校もあるので、こういった制度を狙って学校選びをすることも方法です。

看護専門学校や大学、短大でかかる学費の平均についてお伝えしました。看護師は社会的な需要が高いため、学費支援の制度も充実しています。どの学校がどのような制度を設けているか、ぜひ調べてみましょう。そのうえで気になる学校を見つけたら、資料を請求したり、説明会に足を運んだりすることが大切です。ナナビでも、学校選びや見学に役立つ情報を提供しているので、活用してくださいね。

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