大学の受験料はどれくらい? 入学までにかかる費用まとめ

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2023年11月21日 進路決め

大学を受験する場合、規定の受験料を払う必要がありますが、受験料はいくらくらいかかるのでしょうか。大学受験を検討しているが、どれくらいの受験料がかかるか分からず不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大学の受験料は、国公立と私立のどちらを受けるのか、受験する学校の数などにより変わります。また、受験料以外の必要経費も考慮しておく必要があります。

この記事ではそれら大学受験にまつわる費用や、受験料を安くするためにできることについて説明します。ぜひ参考にしてみてください。

大学の受験料はどれくらいかかる?

はじめに、大学受験の際にかかる受験料について説明します。

国公立大学と私立大学の受験料の違い

まずは、国公立大学と私立大学の違いを確認しておきましょう。

国公立大学を受験する場合は、一次試験に該当する「大学入学共通テスト」の受験料(検定料)がかかります。この費用は、受験する教科数によって異なり、2教科以下の場合は12,000円、3教科以上の場合は18,000円です。そのほか、成績通知を希望する場合は、いずれの場合も800円が加算されます。

国公立大学では、一次試験の結果を受けて二次試験が実施されるため、出願の際にはその受験料(検定料)が新たに必要です。標準額として、基本的には1校あたり17,000円となっていますが、前期、中期(公立大学)、後期というスケジュールでおこなわれ、複数の学校を受験することもできます。

 

私立大学には、さまざまな受験方法があり、受験料の設定も大学によりけりです。大学入学共通テスト利用入試を実施する大学も増えつつあり、その場合の受験料の相場は15,000円ほどとなっています。

多くの受験生が利用する一般選抜の場合は、約30,000円~35,000円が受験料の目安です。ただし、医学部や歯学部をはじめとした理系学部は高めとなり、40,000円~60,000円程度を見積もっておきましょう。

受験する学校が増えれば費用も増える

大学受験にあたっては、基本的に受ける学校や学部ごとに受験料を支払います。スケジュールが重ならなければ何校でも受験可能ですが、受験数が増えれば増えるほど、その分の費用も増えることに注意が必要です。

たとえば、国立大学を目指している場合、二次試験では前期を1校、後期を1校受けることができます。この場合、受験料は34,000円になります。一次試験で3教科以上を受け、成績通知を希望すると、国立大学の受験料だけで52,800円が必要となります。

私立大学の場合も、第一志望のほか安全校をいくつか受けるとなると、100,000円以上はかかることになるでしょう。

割引制度のある大学も

基本的な受験料は説明したとおりですが、私立大学では、受験料の割引制度を設けている学校もあります。たとえば、同じ大学で別の学部を併願する場合や、同じ学部で共通テストと一般選抜を利用して受験する場合などに適用されるというものです。

詳細は大学によって異なるので、志望校を絞り込む段階で、大学の公式サイトなどを確認してください。

交通費や宿泊費などにも注意が必要

大学受験には、受験料以外にも費用が必要です。

大きなところでは、試験会場に行くまでの交通費が挙げられます。会場が遠方の場合は交通費がかさむだけでなく、場合によっては宿泊費用も必要になります。

なお、受験日程によっては、第一志望の合格発表前に併願校に入学金を支払わなければならないケースもあるので注意が必要です。

そのほか、細かいところでは、私立大学の出願願書の取り寄せ、検定料の振り込み、出願書類の郵送などにも費用がかかることを頭に入れておきましょう。

大学受験の費用を抑えるためにできること

大学受験には、受験料だけで少なくとも100,000円前後、実際にはそれ以上の費用がかかることがわかりました。しかし、入学前の費用は、できるだけ抑えたいものです。その方法をご紹介します。

割引制度を利用する

私立大学の割引制度を利用して受験することができます。方式は大学によって異なりますが、同じ大学で複数の受験方法を選択したり、複数の学部を併願したりする場合に割引が適用されるケースが多くみられます。

一般選抜よりも受験料が安くなる大学入学共通テストで受験可能であれば、それを利用することも方法です。

受験する順序を考える

受験スケジュールを組む際に、できるだけ費用をかけない方法を考えてみましょう。

たとえば、第一志望校と併願校の日程です。先ほども説明したように、併願校の合格が先に出た場合、第一志望校の合格発表前に入学金を納めなければならないケースがあります。金額は学校によって異なりますが、300,000円~400,000円ほどが相場です。

この費用を払わずにすむようにするためには、第一志望を先に受験して合格を勝ち取る、第一志望合格発表後まで入学手続きを待ってくれる学校を併願するなどの方法があります。

できるだけ費用がかからないように、受験日程を工夫することがポイントです。

宿泊の場合は日にちをまとめる

宿泊しなければならない場合は、できるだけ日にちをまとめることで、宿泊日数を減らしたり、交通費を減らしたりすることができます。受験生向けの割引プランを提供しているホテルを利用してもよいでしょう。ただ、予約は早めに埋まってしまうようなので、その点は気をつけてください。

地方入試の会場を利用する

私立大学の中には、全国の主要都市で試験を実施する学校もあります。受験日程によって上手に利用すれば、宿泊費や交通費の節約が可能です。

志望校の受験料は前もって調べておきましょう

受験にかかる費用を把握するためには、受験方式や受験料をしっかり調べることが欠かせません。気になる学校については、公式サイトをチェックしたり、早めに資料を取り寄せたりして、概算だけでも出しておくと、保護者の理解も得やすくなり、安心です。

大学の受験料、受験にかかる費用については、お伝えした内容を参考にしながら計算してください。試験日程や受験方式を上手に調整すれば、費用を抑えることもできます。受験するかどうかを決めるためには、気になる大学の資料を請求し、説明会に足を運ぶことも大切です。ナナビでも、オープンキャンパス日程など、志望校選びに役立つ情報を提供しています。ぜひ活用してくださいね。

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