大学受験が近づくとよく聞かれるのが「勉強しなきゃいけないことはわかっているけど、やる気が出ない」という悩みの声です。今まさに受験勉強中の方の中にも、理想と現実のギャップに焦りを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
闇雲に焦ってしまうときは、なぜ勉強のやる気が出ないのか、落ち着いて原因を考えてみましょう。そのうえで、自分なりに対処することで、もう一度やる気を取り戻せるかもしれません。
大学受験でやる気が出ない原因は?
なぜ、やらなければならない大学受験なのに、やる気が出ないのでしょうか。原因は人それぞれですが、可能性として考えられることをいくつかピックアップします。自分なりの原因を探すヒントにしてみてください。
勉強方法がわからない
やる気が出ない原因のひとつとしてよくあるのが「勉強方法がわからない」ということです。
定期テストでは試験範囲が限られていて、何を勉強すればよいかがわかりやすいです。しかし、大学受験は試験範囲が広いです。そのため、「勉強しなければ」と頭ではわかっていても、どこからどのように勉強すればよいのかがわからず、やる気につながらないというケースです。
もしくは、自分なりに努力はしているつもりなのに、思うように成績が伸びないということもあるかもしれません。勉強しているのに成果が出ないのでは、自分の努力に自身が持てなくなり、やる気も低下しがちです。
目的意識がはっきりしない
大学受験に対して、はっきりした目的意識がないことも、やる気が出ない原因のひとつとして挙げられます。
例えば「将来はプログラミングの仕事がしたいから、情報系の大学に進む」という明確な目的があれば、夢をかなえる第一歩として、大学受験をとらえられます。自ずと、勉強へのモチベーションも上がるでしょう。
しかし、「みんなが受験するから、自分も大学を受けることにした」というように、はっきりした目的意識がないのであれば、勉強に身が入らないのは当然かもしれません。
他に夢中になっているものがある
部活動や趣味など、勉強以外に夢中になれることがあるという方もいるのではないでしょうか。それ自体は素晴らしいことなのですが、勉強よりも趣味や部活のことで頭がいっぱいで、勉強に身が入らないということもあるかもしれません。
また、スマホやゲームなど、ちょっとした息抜きについ夢中になり、気づいたらかなりの時間が過ぎていた、などということもよくある話です。
大学受験のやる気が出ないときに試したい対処法
やる気は、待っていても自然に出てくることはなかなかありません。自分なりに工夫してやる気の出るきっかけを作るなど、対処することが大切です。いくつか方法を紹介しますので、気になるものがあれば、試してみてください。
学習環境を変えてみる
勉強する環境を変えると、気分がリフレッシュできます。それだけでも、やる気につながるから不思議です。
具体的には、部屋や机を整理して勉強に不要なものは置かない、机の向きや位置を変える、勉強の場を図書館や学校の自習室などに変えるなどの方法があります。
予備校や塾などに通う
勉強の方法がわからない場合は、予備校や塾などに通うことを考えてみてはどうでしょうか。
予備校や塾は、受験日程に合わせたカリキュラムを組んで授業を進めていきます。勉強する内容が明確で、なおかつ効率的です。わからないことがあればすぐに質問できることも、メリットといえるでしょう。
現実的な学習計画を立てる
確実に取り組める、現実的な学習計画を立てることも有効です。
例えば、英語の力を強化するために英語の問題集を1冊用意します。次に設定するのは、その問題集を終わらせる期間です。そうすると、1日あたり、どれだけのページをこなせばよいかが明確になります。
現実的な計画や目標があると、勉強にも取り組みやすくなるはずです。
ご褒美を用意する
予定の勉強を終えたら趣味の時間を楽しむなど、ご褒美を用意しておくことも、やる気を出す上では効果的な方法といえます。「ご褒美のために、集中して早く勉強を終わらせるぞ」という気持ちは、集中力にもつながるでしょう。
将来の目標や目的を具体的に想像する
何を学び、どんな職業に就きたいか、具体的な目標や目的は、やる気の源ともいえます。勉強をして大学に進もうと思う気持ちをせっかく持ったのですから、ぜひその先の自分をイメージしてみましょう。
仲間やライバルを見つける
受験は「自分との闘い」と言いますが、ひとりでモチベーションを保つことは、意外と難しい面があります。そのようなときに頼りになるのが、共に勉強に励む仲間、負けたくないライバルです。
仲間がいれば、お互いに勉強の進捗状況を語り合ったり、困ったときに相談したりといったことができます。ライバルに負けたくないという気持ちは、ダイレクトにモチベーションアップにつながるでしょう。
オープンキャンパスや大学見学をする
オープンキャンパスや大学見学、説明会に足を運ぶことも、ひとつの方法です。実際に校舎やキャンパスの雰囲気を知り「ここに通いたい!」という気持ちが高まれば、きっとやる気も生まれてきます。
大学受験でやる気が出ないときは、自分なりの原因を考えてみてください。そのうえで、自分にできる対処法を試していきましょう。例えば勉強の方法がわからないのであれば、塾や予備校に通ってみることが有効です。気になる学校のオープンキャンパス参加も、やる気アップにつながります。ナナビでも、オープンキャンパス日程をはじめ、さまざまな情報を提供しているので、ぜひ活用してください。