高校2年生「夏休み」の有意義な勉強法とは

  1. TOP
  2. ナナビコラム
  3. 勉強法
  4. 高校2年生「夏休み」の有意義な勉強法とは
2022年7月26日 勉強法
夏休みをどのように過ごすか、もう予定はたてましたか?高校2年生の夏休みは進学・受験に向けてとても重要な時期です。そろそろ「大学」を意識し、本格的な受験勉強に向けてスタートダッシュが切れるよう準備を整えていきたいですね。今回のナナビコラムでは、高校2年「夏休みにおける受験に向けて有意義な勉強法」にフォーカスします。皆さんの参考になればと思います。

高校2年生の夏休みが大事な理由

よく「夏は受験の天王山」と言われます。これは、戦国時代に織田信長を倒した明智光秀を豊臣秀吉が討ち取った山崎の戦いをさし、山崎にそびえていた天王山が由来となっています。天王山での戦いは非常に熾烈でしたが、勝利した秀吉がその後天下統一を果たしたのは有名ですね。つまり、「夏の戦い」こそが勝利(合格)への鍵ということ!

高校3年生の夏はまさに受験の天王山ですが、本格的な受験勉強は高校2年生の夏休みごろからスタートします。高3は模擬試験を受けたり、過去問を繰り返したり、講習を受けたりと忙しく、精神的にも時間的にもゆとりがなくなります。そう考えると高2の夏は受験に対する意識を高め、勉強に集中できる貴重な長期休暇と言えます。

「高校2年生の夏休み」おすすめの勉強方法3つ

高2の夏休みにおすすめの勉強方法

  • 夏休みの時間割をつくって計画的に勉強する
  • 資格取得の対策にあてる
  • 志望校の過去問にチャレンジする

では、ひとつずつ詳しく解説しましょう。

夏休みの時間割を作って計画的に勉強しよう

学校に行く日と同じように、夏休みも“時間割”どおりに一日を過ごしてみてはいかがでしょう?もちろん、その時間割をつくるのは自分自身。自分に今必要な勉強内容や欠かせない趣味の時間などを盛り込んで、自分に合ったオリジナルの『夏休みの時間割』をつくってみましょう。

『オリジナル夏休みの時間割』の一例

6:00 起床 身支度
7:00 朝ごはん
8:00 朝学習(英単語・古文単語・暗記モノ)
9:00 自由時間
10:00 勉強時間
12:00 昼食・休憩
13:00 予備校/塾 または 自宅で勉強
16:00 自由時間 (塾の帰りに友人とおしゃべり)
18:00 休憩・お風呂
19:00 夕飯
20:00 スマホ・ゲームタイム
21:00 勉強
23:00 就寝
起きる時間や勉強の時間、遊ぶ時間を時間割にし、できるだけその通りに過ごすようにすれば、だらだらと過ごしてしまうことがなくなり、生活にメリハリがつきます。また、毎日決まった時間に勉強に取り組むことで、受験勉強を行うために大切な学習習慣が身につくはずです。

受験に有利な資格取得をめざして対策に集中するのもおすすめ

内申点アップなどの目的で資格取得を狙っている人には、夏休みは絶好の対策期間です。高校受験だけでなく、大学受験や就職活動でも有利になることがある資格の取得は、受験生になる前の高校1年生・2年生におすすめ。もちろん、受験に有利になるだけでなく、対策勉強を通して学力アップが見込めるのも魅力です。

おすすめの代表的な検定

  • 英検(実用英語技術検定)
  • GTEC(ベネッセの英語4技能検定)
  • TOEFL(4技能テスト)
  • 漢検(漢字検定)
  • 数検(数学検定)

特に英語に関しては、外検入試(共通テストや大学独自の試験ではなく、外部団体の検定による成績やスコアを出願の資格とする、あるいは合否判定に利用する方法)を実施する大学が増加しています。

毎年、若干の変化もあるので、志望校の入試規定などを確認した上で必要な資格取得をめざしましょう。
 

高校2年生から、志望校の過去問にチャレンジ

一般的に大学受験の過去問対策は高校3年の夏前後からスタートします。しかし、ひと足さきに過去問を解いてみることで、自分の実力やカバーしたい領域がわかりますし、受験に対するモチベーションもアップするので、夏休みに挑戦してみるのはおすすめです。

まずは希望している進学先の過去問にざっとひと通り目を通してみましょう。実際に受験ではどんな問題が出るのかチェックし、難易度や傾向を把握します。夏休みの時間を利用して、既に習った範囲を拾い出して挑戦してみると、実力や理解度を確かめることもできます。

赤本や過去問「対策」をする必要はありません。高校2年では、過去問対策が重要なのではなく「こういう感じなんだ」と体験しておくことに主眼を置きましょう。

大切なのは1〜2年でどれだけしっかりと基礎を身につけられるかどうか、です。本格的な過去問練習は高校3年生になってからで十分間に合います。高校2年であえて過去問に挑戦するのは、受験勉強に対する意識をより明確にし、どうしてもおろそかになりがちな基礎練習の必要性を改めて確認し、基礎練習のペースアップにつなげることです。ですから、もし高校2年の時点で1年生で学んだことも身についていないのであれば、過去問よりも先に既習範囲をしっかり学びなおしておきましょう。

学校によっては学習進度が早く、高校2年の夏には受験範囲をかなりカバーしている場合もあります。レベルによっては高2から過去問をガッツリやるのも悪いわけではありません。自分の実力に合わせて選びましょう。

過去問「赤本・青本の違い」

ここでは過去問と書きましたが、よく「赤本」とも言いますね。赤本以外にも、ほかの出版社が発行している「青本」や「黒本」もあります。

  • 過去問:過去の試験問題集のこと
  • 赤本:「数学社」による過去問、ほとんどすべての大学を網羅
  • 青本:「駿台予備校」による過去問、大学別では難関校のみが対象

黒本は「河合塾」によるもので、大学別ではなく共通テストの過去問レビュー等が出ています。夏休みにはまずは本屋さんや図書館で、たくさんある過去問を手にとってみることからスタートしてみましょう。

合格につながる受験勉強のファーストステップを踏み出そう!

受験が間近になれば、だれでもプレッシャーを感じます。高校1年、2年の夏休みは部活などで忙しいかもしれませんが、まだまだ受験に対するゆとりがある時期です。

高校2年の夏休みはオープンキャンパスに参加し、志望校を絞り込みながら、受験へのファーストステップを踏み出す良いチャンス。それぞれのレベル、めざすものによって違いますが、いずれにしても夏休みという長期休暇を上手に活用しましょう。

ナナビには多くの大学情報、受験情報が掲載されています。ぜひお休みを使って、じっくり読んでみてくださいね!

同じカテゴリーの記事

  1. 2023.10.19 勉強法
    大学受験が近いのにやる気が出ない? そんなとき試したい対処法
  2. 2022.7.26 勉強法
    高校2年生「夏休み」の有意義な勉強法とは
  3. 2022.5.30 勉強法
    暗記力を高める方法は? ポイントを押さえて記憶を定着させよう