大学進学の費用はこれくらいかかります! 公立・私立・学部の違いも解説

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2022年8月26日 進路決め

大学進学のためには勉強はもちろん、費用の準備もしておきましょう。

費用の準備を怠ると、入学手続きの段階で慌ててしまうことになりかねません。

費用については、学生だけの考えでどうにかできることではありませんから、親とよく相談することが大切です。

この記事で、大学進学の費用について解説しますので、参考にしてください。

大学進学で入学までにかかる費用

大学進学では、入学前からさまざまな費用がかかります。

ざっと確認しておきましょう。

受験費用

受験をするための受験料(入学検料)です。

大学入学共通テストの受験料は次のようになっています。

  • 3教科以上の受験の場合 18,000円
  • 2教科以下の受験の場合 12,000円

国公立大学の場合、ほぼすべての大学で5教科以上の受験を前提としています。

ですから、共通テストの費用は18,000円かかることになります。

 

さらに国公立大学には2次試験があり、1校につき平均17,000円の費用がかかります。

つまり、国公立受験では、1校あたり35,000円程度の費用が必要になります。

 

私立大学の受験では、共通テストを利用する場合、教科数によって上記のいずれかの受験料がかかります。

各大学が個別に実施する試験を受ける場合、受験料として30,000~35,000円程度の費用がかかります。

 

そのほか、受験に関しては下記のような費用も発生します。

  • 願書取り寄せの費用
  • 受験料の振込手数料
  • 受験会場への交通費
  • 宿泊費用(遠方の場合)

入学費用

どの大学でも、入学前に入学金の払い込みを行います。

 

国立大学の場合は、どの大学でも入学金は変わりません。

公立大学の場合は、住居が学校の地域内か地域外かで金額が変わります。公立大学は都道府県など自治体の税金で運営されているからです。

私立大学は学校や学部によって入学費用が変わります。

授業料

入学前に、年間授業料の全額、もしくは一部を納付します。

国立大学と公立大学は学部に関係なく同じ金額です。

私立大学の場合、文系を基準とすると、理系はその1.2~1.5倍、芸術系は2倍程度。医歯薬学部はさらに高額となります。

また、多くの私立大学では、授業料のほかに、設備施設使用料、実習費などの名目で追加費用がかかります。国公立大学ではこのような費用が発生することはほぼありません。

大学生活にかかる費用

次に、大学生活でどのような費用がかかるか見ていきましょう。

交通費

公共交通機関で通学する場合、交通費がかかります。

当たり前のことですが、自宅が遠方になればなるほど、学校までの交通費は増えます。

生活費

自宅から通えない大学に進学する場合、一人暮らしとなります。

一人暮らしをする場合、住居の家賃、光熱費、食費などの生活費が必要です。

生活を始めるにあたり、住居を契約する費用、家電製品や家具など生活必需品を揃える費用もかかります。

サークル・部活動費

サークルや部活動に参加する場合、一般的には会費が必要です。

そのほか大会の参加費、交流・交際費なども発生します。

国公立と私立で大学進学にかかる費用の違い

ここで、国公立と私立大学でかかる費用の違いを見てみましょう。

単純に受験費用と入学金、授業料のみで計算します。

 

まず国立大学です。

 

受験料 

  • 大学入学共通テスト 18,000円
  • 2次試験 17,000円

合計 35,000円

 

入学時に必要となる費用

  • 入学金 28万2,000円
  • 授業料 53万8,500円(1年間)

合計 85万5,500円

 

公立大学の場合は以下の様になります。

 

受験料

  • 合計 35,000円

 

入学金

  • 地域外からの場合 39万3,426円

※地域内の場合は地域外の場合の費用より10~15万円程度安くなります。

 

授業料

  • 53万7,809円(1年間)

合計 96万6,235円

 

私立大学の場合の費用は以下の様になります。

 

受験料

  • 大学入学共通テストを利用した場合 12,000円または18,000円
  • 各大学が個別に実施する試験を受ける場合 30,000~35,000円程度

 

入学金

平均25万円前後(医歯薬学系を除く)

文系学部 平均80万円

理系学部 約120万円

 

追加の費用

私立大学では、設備施設使用料、実習費などの名目でプラスの費用がかかります。

  • 文系学部の場合 25~30万円程度
  • 理系学部の場合 安くて30万円程度、場合によっては50万円近くなることもある

 

文系学部の場合の費用の具体例

  • 受験料 3万円
  • 入学金 25万円
  • 授業料 80万円
  • 設備施設使用料 25万円

合計 133万円

 

理系学部の場合の費用の具体例

  • 受験料 3万円
  • 入学金 25万円
  • 授業料 120万円
  • 設備施設使用料 40万円

合計 188万円

 

こうして見ると、国立大学と私立理系大学では、倍近くの費用の差があることがわかります。

大学進学にかかる費用:学費の高い学部

最後に、大学の中でも費用の高い学部について説明します。

医歯薬学部

実習を重視する医学部、歯学部、薬学部は、入学金・授業料・設備使用料ともにかなりの費用がかかります。簡単にまとめると下記のようになります。

  • 入学金 110万円
  • 授業料は 290万円(1年間)
  • 設備使用料 90万円

なお、医歯薬の学部は6年制のため、入学金以外は6年間納入することになります。

音楽・芸術関連の学部

音楽・芸術関連の学部は、座学だけでなく、学校の設備を使用しての実技も多くなります。

そのため、入学金や設備施設使用料はほかの学部と大きな差はありませんが、授業料が120~150万円程度と、高めになっています。

以上、大学進学にかかる費用について、簡単に解説しました。

実際にいくら費用がかかるかは募集要項や願書を取り寄せて確認することになりますが、ぜひ志望校を決めるにあたっての参考にしてください。理系、医歯薬は高額になりますが、国公立であれば私立に比べて割安と言えます。いずれにしても、費用面の不安点をクリアにして、進みたい道に進めますように応援しています。

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