大学進学か、それとも専門学校にするか、あるいは就職か――高校卒業後の進路には、いくつかの道があります。高校生活を終えるまでに、どのような道に進むか選択しなければいけませんが、何の情報もない中で決めるのは不安ではないでしょうか。
この記事では、高校卒業後の進路のうち大学進学を取り上げ、どのようなメリットやデメリットがあるのか、ほかの進路に進んだ場合との比較も交えご紹介していきます。
大学進学か、それとも専門学校にするか、あるいは就職か――高校卒業後の進路には、いくつかの道があります。高校生活を終えるまでに、どのような道に進むか選択しなければいけませんが、何の情報もない中で決めるのは不安ではないでしょうか。
この記事では、高校卒業後の進路のうち大学進学を取り上げ、どのようなメリットやデメリットがあるのか、ほかの進路に進んだ場合との比較も交えご紹介していきます。
大学進学のメリット
まずは、大学進学のメリットを見てみましょう。大学進学には次のようなメリットがあると言えるでしょう。
専門知識を身に付けることができる
大学は、自分の興味のある分野や追究したいテーマについて、学術的な研究を行う場です。言い換えると、ある分野に特化した専門的で体系立った知識を身に付けられる場と言ってもいいでしょう。
あくまで例の一つですが、弁護士を目指すなら、法律の知識はもちろん、裁判や判決の事例などの専門的な勉強や研究をし、弁護士として働くための知識を身に付ける必要があります。
ほかにも、医師、教員のように免許を必要とする職業を目指す場合、大学で相応の知識を身に付けてから免許獲得のための試験に臨むことになります。
大学は、そういった意味での専門知識を身に付ける場でもあるのです。
就職に役に立つ
新卒採用でも中途採用でも、採用の条件として「大卒以上」という条件を設定している企業があります。
学歴が高卒や専門学校卒の場合、この条件を満たすことができないので、応募ができません。それだけ就職先の選択肢が狭まるということです。
大学を卒業していれば、こういった場合に学歴で応募できないということはありません。もちろん、大学で身に付けてきた専門知識を評価してもらうこともできます。
就職において大学進学は、大きなメリットがあるといって差し支えないでしょう。多様な価値観に触れることができる
大学の規模にもよりますが、多くの大学が複数の学部・学科を設置し、全国から多彩な人が集まります。大学間の交流もありますし、海外からの留学生が多い大学もあります。
ユニークな経歴を持った指導教員も多く、知り合いになる人の数も増えるため、多種多様な価値観に触れることができます。
多種多様な価値観の中に身を置くメリットは、視野が広がること、それまで興味がなかったことに関心を持つようになること、新たな世界が開けることなど、多々あります。
逆に自分が留学すれば、日本とは違う価値観に触れることもできるでしょう。
自主性を身に付けることができる
高校までは学校に与えられたカリキュラムがありましたが、大学には決まったカリキュラムはありません。
卒業に必要な単位を満たすための履修計画は、すべて自分で考えて立てる必要があります。アルバイトやサークル活動も含め、どのように学生生活を送るかは自分次第、自主性が大切ということ。これは、社会で求められる力でもあります。
社会に出る前に自主性を身に付けられる場と考えると、大学進学には大きなメリットがあるといえるのではないでしょうか。
大学進学のデメリット
メリットのある大学進学ですが、反対にデメリットにはどのようなものがあるのか、見てみましょう。
社会に出るのが遅れる
大学は基本的に4年間通わなければなりません。
高卒や専門学校卒に比べると、社会に出るのが遅れてしまうことは、間違いのない事実です。もし「少しでも早く自立したい」という思いや事情がある場合、この点はデメリットになるかもしれません。
学費や生活費がかかる
大学4年または6年分の学費、一人暮らしをする場合はさらに生活費もかかることは、大学進学のデメリットです。
学費は学部や大学によっても異なるものの、4年間の合計で1000万円を超えることも珍しくはありません。目的がないと時間を浪費するだけになってしまう
自主性が付くというメリットはありますが、それは、しっかり目的を持って過ごさないと、ダラダラと時間が過ぎるだけということです。自分自身で目的設定し、自律できない人には大学進学により、ただ時間を無駄にしてしまうということにもなりかねません。
大学以外の進路との比較
専門学校への進学との比較
専門学校の修業年限は、おおむね2~3年です。
大学に比べると、より専門的な知識や技術を大学よりも短い期間で身に付けることになります。それだけ効率よく学習できる点はメリットですが、ほかの学科や学校との交流は限定的になることも多いようです。
就職との比較
就職のメリットは、収入を得ることで、親から自立した生活が始められること。どのような仕事に就くかにもよりますが、一足早く社会に出て実践を積んでいける分、その道のスペシャリストとして認められる可能性もあります。
ただ、同じ職場で働き続けた場合、給与の面では後から入ってきた大卒のほうが上になる可能性も……。そういった面での理不尽さを感じることはあるかもしれません。
以上、大学進学のメリットとデメリットを中心に解説しました。
どの道を選んでも、メリットがあればデメリットもあり、それは致し方のないことともいえます。
だからこそ、自分にとって何が一番良いのかをよく見極め、進路を決めるようにしましょう。なりたい職業、将来像を思い描きながら考えてみるのも方法のひとつです。
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