記事更新日/2026.10.15
大学進学の第一歩は、文系・理系の選択から学部の絞り込みへと進みます。 しかし、学部名だけでは実際の学びのイメージが湧かず、迷ってしまうことも多いですよね。学部名だけでは、学びの内容がイメージできないこともあるでしょう。今回は、理系の学部にスポットをあて、大学選びのポイントとなる概要や学科を紹介します。
主な理系の学部
学部の名称、学部に設置されている学科は大学によって異なりますが、主な理系の学部は次の通りです。
工学部
工学部は、科学技術を用いて社会に役立つ物作りをする実践的な学部です。
例えば半導体やロボットなどの精密機器、最新技術を駆使した建築物や電化製品などが挙げられます。論理的な思考力を生かしながら、技術力で世の中に貢献したいと考えている人に向いているといえるでしょう。
主な学科には「機械工学科」「電気工学科」「応用化学科」「建築学科」「情報工学科」「生命工学科」などがあります。
理学部
理学部は、自然界で解明されていない事象や現象を追究する学部です。学科としては「数学科」「物理学科」「化学科」「生物学科」「地学科」などがありますが、高校で学ぶ教科よりも深く学びます。
高校の授業で「なぜ、こうなるのだろう?」「もっと知りたい」と感じたことがあれば、理学部を検討してみてはどうでしょうか。教師を目指す人にも、おすすめです。
理工学部
工学部の要素と理学部の要素を融合して学べるのが、理工学部です。理学の研究をしながら物作りにも携わりたいという場合は、理学部が向いているかもしれません。
学科は「数学科」「物理学科」「建築学科」「電気電子工学科」「土木工学科」などがあります。学科名は理学部や工学部と同じですが、理学と工学、どちらも学べる点がポイントです。
情報学部
「情報学」は幅広い領域をカバーする学問であり、大学によっては文系学部に設置されていることもあります。
幅の広い学問ですが、理系の情報学部で学ぶのは、主にコンピュータ関連、情報処理技術、通信やネットワークなどです。
情報学やコンピュータの基礎から学べるので、AIやIT分野に興味・関心のある人に向いています。主な学科は「情報学科」「情報工学科」などです。
農学部
農学部では、生物学を基礎として、農業、園芸、畜産のほか、食品、環境問題、バイオテクノロジーなどを学ぶことができます。実践的な知識や技術について知るだけでなく、新しい方法論を考え出す研究も可能です。
学科には「農学科」「園芸学科」「畜産学科」「農業工学科」などがあります。
医学部
医学部では、医療に関する知識と技術を学び、研究を深めていきます。修業年限は6年です。卒業後は、病院やクリニックで臨床医として働く道のほか、病気の原因や治療法を研究する研究医としての道もあります。
設置されている学科は、「医学科」「看護学科」「保健学科」などです。
薬学部
薬に関する知識を身につけ、人々の健康や治療に役立つ研究をするのが薬学部です。薬剤師を目指す「薬学科」は6年制ですが、4年制の「薬科学科」もあります。薬科学科は研究主体の学科で、大学院に進学して研究を続ける人も多いようです。
興味・関心から引ける!理系学部早見表
| 科学技術やモノづくりで社会貢献したい | 工学部 / 理工学部 | ロボット・建築・電化製品など ※理工学部は理学と工学の両方を学びます |
|---|---|---|
| 「なぜ?」を追究したい・教師を目指したい | 理学部 | 数学・物理・化学・生物・地学など |
| コンピュータやIT分野に興味がある | 情報学部 | 情報処理技術・通信・ネットワークなど |
| 動植物や環境問題、食品について学びたい | 農学部 | 農業・園芸・畜産・バイオテクノロジーなど |
| 医療知識を身につけ人々の健康に役立ちたい | 医学部 / 薬学部 | 【医学部】臨床医、研究医など 【薬学部】薬剤師、新薬研究など |
理系の大学選びのポイント
大学選びでは、学部や学科が多いため、なかなか決めきれないということもあるでしょう。そのようなときは、以下のポイントを参考に考えてみてはどうでしょうか。
なりたい職業から選ぶ
ひとつは、将来なりたい職業から選ぶという方法です。「医師」「数学の教師」など、なりたい職業が具体的に決まっているなら、その道へ進める学部が第一候補になります。
もちろん、「ゲーム制作に関わりたい」「宇宙について学びたい」といった、純粋な好奇心や将来の夢を出発点にするのも素晴らしい方法です。 その夢をきっかけに調べていくと、興味のある学科が見つかることもあります。
教授や研究室から選ぶ
一般的に理系学部では、4年次になると教授が主催する研究室に所属し、1年かけて専門的な研究や実験を行います。専門は非常に細かく、例えば「理学部化学科」の中にも、天然薬草の研究を行う研究室もあれば、人工的な化合物を開発する研究室もあるなど、多岐にわたります。
教授や研究室については、大学のホームページに紹介されているので、教わりたい先生や入りたい研究室から選んでみてもよいでしょう。
設備で選ぶ
その大学にしかない設備、ほかの大学をリードして最先端の研究を行っているなどいう環境面から選ぶこともひとつの方法です。
通いやすい学校を選ぶ
通いやすさを重視して選んでもよいでしょう。
実家から通うのであれば、通学に無理のない範囲にある大学が候補になります。一人暮らしをするのであれば、住んでみたい街や行ってみたい地域からピックアップしてみてはどうでしょうか。
偏差値帯から選ぶ
自分に合う偏差値帯に属する大学で絞り込み、該当する大学の学部を調べてみることも方法です。もちろん、その範囲で選ぶべきというわけではありません。
大学と学部を絞り込んだら、同じような学部のある大学も、ぜひチェックしてみてください。行きたい大学が、見つかるかもしれません。
現時点での実力より偏差値が高い大学であっても、明確な目標が決まることで、そこに向かって頑張るモチベーションに繋がるはずです。
理系の大学選びでは、この記事の内容を参考にしながら少しずつ絞り込んでみてください。気になる学部や学科を見つけたら、資料を請求したり、説明会に参加したりすると、具体的なイメージもわいてきます。ナナビでも、エリア、仕事、これから勉強したい学問、好きな学問から大学・短期大学・専門学校を検索できます。志望校選びに役立つ情報も盛りだくさんなので、ぜひ活用してくださいね。