大学の受験勉強はいつから始めるべきか
受験勉強をいつから始めれば良いのか正解はありませんが、学年ごとに、その時期に始めるメリットや気を付けるべきデメリットはあります。高校1年生から始めた場合から、順に見ていきましょう。
高1から始める
高校1年生は、高校での勉強のスタートであり、基礎固めの時期ともいえます。そう考えれば、1年生のうちから大学受験を意識して勉強することは意義があるのではないでしょうか。勉強はすべて、基礎の上に積み上げていくものだからです。明確にどこかの大学を意識して勉強するというのではなく、学習内容だけでなく生活リズムや学習習慣などの「土台を作っておく」というイメージになります。土台がしっかり築かれていれば、2年生、3年生になってはっきり目標を定めたときでも、上に積み上げながら勉強が進められるので効率的です。
気をつけたいのは、無理のしすぎです。あまり根を詰めすぎると息切れしてしまいますし、勉強すること自体がイヤになってしまっては元も子もありません。部活動など高校生活もエンジョイしつつ、定期試験の前には勉強も頑張るくらいのスタンスで取り組んでみてはいかがでしょうか。
高2から始める
高校2年生になると、多くの高校では、文系志望か理系志望かのコース分けをします。おおまかにではあるものの、どの方面に進みたいかという道を見据えなければならないころです。
この時期に受験を意識した勉強を行うことで、1年生でのつまずきや苦手を克服することができますし、受験に向けて先取りをすることもできます。そういった中で勉強習慣も確実に身につくはずです。
ただし、高1の項でもお伝えしたように、無理は禁物です。なんとなくの志望はあっても、この先、志望校は変わる可能性もあります。自分で自分をがんじがらめにしないように心がけるようにしましょう。
高3から始める
部活動や学校生活などで忙しかった場合、高校3年生から本格的な受験勉強を始めることになります。ただし、高3から勉強を始めた場合「もっと早く勉強を始めればよかった」と後悔する可能性があります。大学受験が冬に実施されることを考えると、3年生で勉強をスタートした場合、実質1年ないという計算になります。
もちろん3年生で受験勉強を始めて合格する人もいますが、その場合は、志望する学部の試験科目をしっかり把握し、計画的に勉強を進める心構えが必要不可欠といえそうです。
本格的な受験勉強は高2からがベスト
このように見てくると、本格的な受験勉強は、高2からスタートさせるのがベストと考えられます。1年生では基礎学力の定着をはかり、2年生になった時点で本格的な受験勉強を始めればライバルに差をつけることもできますし、今の実力よる上の大学、難関大学も視野に入れられるはずです。
大学の受験勉強は何から始めるか
では大学の受験勉強は、具体的に何から始めてどのように進めていけばいいのでしょうか。おおまかなステップを確認しておきましょう。
志望大学や学部を決める
初めに、志望する大学や学部を決めます。志望校や学部がはっきりと決まっていない場合でも、大学の公式サイトを見たりパンフレットを取り寄せたりして、少しずつ絞り込んでみてください。
なぜならば、志望学部によって受験科目が決まるからです。受験科目がわかれば、その科目に集中して、効率的に勉強を進めることができます。
なお、志望学部を決めるときは、学部紹介だけでなく入試要項にもしっかり目を通しておくことがポイントです。例えば同じ「国語」でも、出題範囲が現代文のみというケースもあれば、古文や漢文を含むというケースもあります。また、英語・数学・理科が受験科目の場合、英語と数学は100点満点でも理科は200点満点など、科目によって配点が異なることもあります。そういった点も忘れずにチェックしてください。
自分の実力を知る
志望先が決まったら、今の時点で自分にどのくらいの実力があるのかを知りましょう。その方法として有効なのが、模試です。苦手な科目や分野がわかりますし、得点順位から自分のだいたいの立ち位置を確認することもできます。
模試は、客観的に自分の実力を知る指標としてとても役立つもの。試験の雰囲気に慣れることもできるので、ぜひ定期的に受けることをおすすめします。
学習方法を決める
だいたいの実力がわかったら、おおまかな受験日程を確認し、どのように勉強を進めていくかを考えます。その際、具体的な学習方法を決め、実行に移していきましょう。例えば予備校に通うのか、自宅で独学するのか――。あるいは、普段は独学で勉強し、夏休みなどの長期休暇に講習を受けるという方法もあります。自分に合った方法を決めてみてください。
大学の受験勉強はいつから始めたらいいのか悩んでいるという人は、お伝えした内容を参考してみてください。おおまかな志望先が見えてくる高2からは始めるイメージでいるのが望ましいでしょう。高1の復習をしつつスタートダッシュを切ることで、ライバルに差をつけることができます。志望校合格を目指して、さっそく自分なりのプランを立ててみてください。