大学入学共通テストが終わり、1年後・2年後の自分の姿を想像した人も多いのではないでしょうか。3年生の先輩たちは国公立大学の2次試験に向けて対策をしている真っ最中ですが、2次試験の対策はどうすれば良いのか知っていますか?少し早いように思うかもしれませんが、備えあれば憂いなし!受験対策に取り組むタイミングは早ければ早いほど良いので、ぜひこの機会にがんばってみてください!
自己採点を分析し、頭の切り替えを
大学入学共通テストが終われば、まずは自己採点を行います。その結果をしっかり分析しておかなければいけませんがが、点数が想像よりも良くても悪くてもそれに引きずられないようにすることが大切です。「結果が良かったことにホッとして気が抜けてしまい2次試験で失敗した」、「結果が悪くて落ち込んでしまい、2次試験までがんばりが続かなくなってしまった」ということはよくあるもの。そのため、自己採点を分析して出願する大学を決めた後は、共通テストの結果を一度忘れ2次試験の対策に専念するようことが大切だと覚えておきましょう。
また、大学入学共通テスト対策に力を入れすぎたせいで記述式の問題が以前よりも苦手になってしまっていた…という声もよく耳にします。少しでも早く頭を切り替えるのがポイントです。また、今回の大学入学共通テストの平均点は、旺文社教育情報センターの公表によると、前年比で基幹3教科の合計が31.30点ダウンし、数学Ⅰ・Aが17.43点ダウンしたということになっています。たとえ自己採点で思ったような結果が出なかったとしても、平均点を確認して自分の点数がどうだったかを確認することも重要です。
過去問を解いて自分の弱点を確認
国公立大学の2次試験や私立大学の試験には、決まった出題形式がありません。そのため、自分の志望大学の出題傾向をつかむために過去問を解くことが必須になります。しかし、その目的は出題傾向をつかむためだけではありません。試験までの限られた時間の中で効率的な実力アップを狙うために、自分の弱点をあらためて把握する必要があるからです。10年分程度の過去問を解けば、自分の弱点がどの部分かが確実にわかるはず。そうして苦手リストを作成するのがおすすめです。
1・2年生の皆さんは共通テストの過去問に取り組むことがあると思いますが、2次試験がどのようなものなのかを知っておくためにも、早いうちに2次試験の過去問にも取り組んでみると良いですね。『パスナビ』に2次試験の過去問が掲載されているのでぜひ解いてみましょう。
大学入試過去問一覧(解答・解説付き)|大学受験パスナビ:旺文社 (evidus.com)
弱点と向き合い、戦略を立てて勉強を
過去問を解いて苦手リストが完成したら、逃げずに向き合いどう勉強していくか戦略を立てていきます。苦手を克服するための方法はいろいろとありますが、レベル別の問題集や分野別の問題集を手に入れるのもおすすめです。1・2年生のうちから…でなら時間は十分ありますが、共通テスト後からであれば時間はあまりありません。時間を有効に使うにはどうしたら良いか、を考えた対策を行うのがポイントです。
そのためには苦手リストの中でもなかなか克服できないものについて、思い切って“捨てる”という方法もひとつの手。あれやこれやと何にでも時間をかけてしまうのではなく、戦略を立てて優先順位をつけ、限られた時間の中で大きく成長できそうなもの、克服することで周囲と差がつけられそうなものの勉強に力を注ぎます。
精神的余裕を忘れないようにしよう
時間がないからと焦ってしまい精神的余裕をなくしてしまうのは受験勉強において最も避けたいことのひとつです。しっかりと睡眠を確保する、バランスの良い食事をとる、疲れたり不安を感じたりしたら身近にいる家族や友人、学校の先生と話をするなど、気持ちを穏やかに保つことのできる方法を自分自身でもしっかり理解しておき実践しましょう。
精神的余裕をなくしてしまわないためにも、2次試験の対策は戦略を立てて行うことが大切なのです。そのためにも、共通テストが終わってから慌てて取り組むのではなく、早いうちに2次試験の傾向をつかんでおきたいですね。
1・2年生の皆さんは受験までまだ日数があるので、気になる学校に直接行ったり、進学相談会で受験情報などを確認することもおすすめです。4月1日にナナビを更新する際、オープンキャンパスの開催日程がわかるカレンダーを追加し、さらに進学相談会の日時がわかるページも追加しますので、ぜひ見に来てください。