12月になると、もう少しで『大学入学共通テスト』。1年生や2年生は、3年生の先輩たちが直前の準備に追われている様子を目の前で見ているのではないでしょうか。「まだまだ先のことだし」なんて思っていたら大間違い。3年生の冬はあっという間にやってきます。
今回は1年生や2年生のうちからはじめられる大学入学共通テストの準備についてご紹介します。
そもそも『大学入学共通テスト』ってどんなテスト?
『大学入学共通テスト(以下、共通テスト)』は、2020年度まで約30年間続いてきた『大学入試センター試験』を引き継いた試験で、2021年度入試にスタート。毎年1月中旬の土曜・日曜の2日間に全国で一斉に行われる大規模なものです。国公立大学の一般選抜受験者は原則として受験しなければならないほか、多くの私立大学でも共通テストの結果が入試に利用されているため、大学進学を希望する多くの受験生にとって避けては通れないものとなっています。
共通テストは、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科30科目。自分の志望大学が指定する教科・科目を選択して受験しますが、私立大学では2~3教科、国公立が大学では5教科以上になることが一般的です。
なお、共通テストの目的は、基礎的な学習がどのくらい達成できているかどうかを判定すること。そのため、出題は教科書の範囲に限られています。
1・2年生のうちに苦手科目としっかり向き合っておこう!
苦手な科目としっかり向き合い、早いうちに克服できるかどうかが共通テスト攻略、そして志望校合格のポイントのひとつです。3年生になると過去問を繰り返し解いたり、受験するすべての教科をバランスよく取り組んだりすることが大切になってくるため、苦手科目は少しでも早くなくしておきたいもの。1・2年生のうちにとことん対策を行っておきましょう。
苦手を克服する方法は、普段から教科書を繰り返し読む習慣を身につけたり、夏休みなどの長期休暇を使って重点的に取り組んだり、ひとつの問題集を何度も解いたり…などさまざま。その教科の先生と仲良くなって積極的に質問するのもおすすめです。
3年生になってからでは時間に追われてしまい難しい苦手克服ですが、時間さえあれば苦手も何とかなるもの。苦手なものからはつい逃げたくなってしまうのが人間ですが、「共通テスト準備の第一歩」と思い、勇気をもって少しでも早くに向き合いましょう。
早くから共通テストを意識した勉強を
将来、共通テストを受けることになる1・2年生にぜひ取り組んでほしいのが、実際に共通テストの問題を解いてみることです。共通テスト当日の夜にはWebサイトで問題と解答が公開されますし、新聞などにも掲載されるので、誰でも取り組むことができおすすめ。まだ解けない問題も多いかとは思いますが、まずは共通テストが「どのような内容なのか」、「どれくらい難しいのか」、「今の自分ならどれくらい解けるのか」を知っておくことはとても大切。今後の勉強の対策が見えてくるはずなので、共通テスト対策をはじめるきっかけにするとよいでしょう。また、苦手科目がはっきりするという点でもおすすめ。それぞれの科目を1年後は何点取れるようになりたいか、という1年後の目標点数を決めるのも良いですね。
冬の健康管理も受験生の基本
共通テストが行われる1月中旬はとても寒い時期。また、雪が降っている地域も多いので、寒さで体調を崩さないようにすることが大切です。インフルエンザなどの感染症も流行を迎えるので、受験生にとって共通テスト前は病気との闘いの時期でもあります。大切な日に体調を崩してしまい、これまでの努力が台無しになってしまうことのないよう、1・2年生のうちからしっかりと健康管理をする習慣を身につけておきましょう。規則正しい生活や栄養バランスの良い食事、睡眠時間の確保などは、急に身につくものではありません。共通テストをはじめとする入学試験に向けて、早いうちから寒さに打ち勝つ丈夫なからだづくりをしておきましょう。
以前のナナビコラムで健康管理について紹介した記事がアップされています。ぜひ読んで参考にしてくださいね(URL:https://nana-vi.jp/column/archives/10)。もちろん、「まだ受験先が決まっていない」という人も、ナナビでさまざまな学校を調べてみてください。