九州工業大学を志望しており、評判はどうなのか気になっている人もいるのではないでしょうか。進路については、できる範囲で情報を集め、検討するのがベストです。
この記事では、九州工業大学の授業や立地、進路など、どのような評判を得ているのかをまとめました。九州工業大学について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
九州工業大学の講義内容の評判
九州工業大学は、福岡県にある国立大学です。
基本理念は「日本の産業が発展するように、品格と創造性を持つ人材を育成すること」です。
理念を達成するために質の高い教育を展開している点が評価されているようですが、具体的に質の高い教育とはどんなことなのでしょう。
例として挙げられるのは、教員と学生、あるいは学生同士が授業や研究活動を通して刺激を与え合える環境で学べること、世界レベルでの活躍を念頭に置いた英語力の向上に力を入れていること、バランスの取れた人間性の育成を目指していることなどです。
学生の口コミを見ると、それらの取り組みを総合的に評価する声が多く聞かれます。
例えば「授業がとてもわかりやすい」「先輩が後輩の面倒をしっかり見てくれる」「実験が多く、専門的な知識を深めやすい」など、学生たちも真剣に授業に臨んでいる様子が伺えます。
次に、九州工業大学の学部について見ていきましょう。
設置されている学部
九州工業大学には2つの学部が設置されています。
「工学部」と「情報工学部」です。それぞれについて、簡単に説明します。
工学部は、日本の近代化をリードしてきた北九州市の工業地帯の伝統を受け継いだ「ものづくり」を重視した授業、大学院とも連携した教育を展開しています。
目指すのは、高度な技術と知識だけでなく、豊かな教養も持った人材を育成することです。
学科は「建設社会工学科」「機械知能工学科」「宇宙システム工学科」「電気電子工学科」「応用化学科」「マテリアル工学科」という6学科に分かれています。
情報工学部は、日本初の情報工学系の学部として1986年に創設されました。現在も、国立大学においては唯一の学部として、この分野の研究をリードする存在です。
そういった背景もあり、産業界の厚い信頼を得ていることが大きな強みです。
IT・情報社会をリードするグローバルな人材を育成し、輩出しつづけている学部と言えるでしょう。
学科は「知能情報工学科」「情報・通信工学科」「知的システム工学科」「物理情報工学科」「生命科学情報工学科」の5学科に分かれ、それぞれの学科の中に専門性あるコースが設置されるというかたちで授業が展開されています。
この学科を見るだけでも、情報工学という分野をさまざまな切り口で見据え、学びと研究の場が用意されていることがわかるはずです。
九州工業大学の環境面での評判
次に、九州工業大学の環境面についての評判を見てみることにしましょう。
九州工業大学の立地
九州工業大学は、学部によってキャンパスが分かれています。
工学部があるのが北九州市の「戸畑キャンパス」で、情報工学部があるのが飯塚市の「飯塚キャンパス」です。
戸畑キャンパスは、JR鹿児島線の九州工大前駅から徒歩で10分弱です。
小倉駅からバスもあり、交通の便はさほど悪くありません。
飯塚キャンパスは、JR福北ゆたか線の新飯塚駅からスクールバスが循環運行しています。
このような環境で多く聞かれる学生の声は「勉強するには、最適な立地」ということ。
充実した学生生活を送っている姿が浮かび上がってきます。
九州工業大学のキャンパスの特徴
通っている学生の口コミによると、両キャンパスともに「研究に必要な設備は整備されている」「きれいで勉強しやすい」「広くて快適」といった声が多いようです。
キャンパスマップを見ても、勉強や研究に専念できる環境が整っているといって差し支えないでしょう。
九州工業大学の進路についての評判
気になる卒業後の進路はどうでしょう。
九州工業大学は、大学院の進学率・就職率どちらも高く、サポート体制が充実しているという評判が多くあがっています。
就職でも、有名企業、学びが生かせる企業への就職ができるということで、現役学生からも「この大学にしてよかった」という声が聞かれるほどです。
主な就職先
令和3年の実績を見ると、工学部からは北九州市や福岡市の職員として就職しているほか、アイシン・ソフトウェア、清水建設、九州電力をはじめ多くの企業に学生を送り込んでいます。情報工学部では、テクノス、NECソリューションイノベータ、東京海上日動システムズのほか、富士通、京セラなど情報処理系の企業への就職実績があるようです。
大学院
令和3年の数字を見ると、工学部から大学院に進んだ学生は363名で、そのうち334名が九州工業大学の大学院に進んでいます。
いちばん人数が多いのが機械知能工学科、次いで電気電子工学科、応用化学科、マテリアル工学科、建設社会工学科、宇宙システム工学科に複数の学生が進学するという結果でした。
情報工学科から大学院に進んだ学生は219名で、そのうち214名が内部進学です。
いちばん人数が多いのは知能情報工学科、次いで知的システム工学科、生命科学情報工学科、物理情報工学科、情報・通信工学科に複数の学生が進学しています。
九州工業大学の評判を知りたいという方に向けて、情報をお伝えしました。
お伝えした内容に興味が持てるときには、ぜひ、自分でも調べを進めてみてください。
オープンキャンパスに参加すると、立地やキャンパスのことも実体験として知ることができます。
幅広く情報を集め、悔いを残さないように志望校を決めてくださいね。