高校卒業後の進路を決めるにあたり、ぜひとも参加しておきたいオープンキャンパス。
夏休みを中心に多くの学校がオープンキャンパスを開催しますが、このとき、よく耳にするのが「親も一緒に行ったほうがいいの?」という質問です。
年齢的にいえば受験生ひとりで出かけることに問題はありませんが、親と行くことによるメリットもあります。オープンキャンパスに親と参加するメリットについて説明します。
オープンキャンパスに親と行く学生の割合
まず、親と一緒にオープンキャンパスに行ったという人はどのくらいいるのか、これまでに公開されている調査結果をいくつか確認してみました。
すると、だいたい30%前後の学生が、親と一緒にオープンキャンパスに行っていることがわかります。
コロナ禍の影響が強い時期には、人数制限がかかるなどし、親がそもそも参加できないということもありましたが、そうでなければ、3人に1人から4人に1人くらいの割合が、オープンキャンパスに親同行で参加しているようです。
なお、男子生徒と女子生徒で比べると、女子生徒の方が親と一緒に行っている割合は高いです。オープンキャンパスに親と行くメリット
特に遠方の大学だと一緒に行くのが安心
高校卒業後の進路選びは、家から通える場所に位置するとは限りません。
特に大学受験を希望する場合、志望する学校や興味のある学校が、かなり遠方になることもあります。
高校生であれば、ひとりで遠方への移動もできますが、まったく土地勘のない場所にひとりで出かけるとなると、不安になるかもしれません。日帰りできない地域の場合は泊まりがけになり、そうなると親の心配も募ります。
それだったら、親子で一緒に出かけていったほうが、お互いに安心です。それぞれ手分けして校内見学をすることもできますし、いざというとき頼れる相手がいると心強いのではないでしょうか。
親の目で大学に対する客観的な評価を出せる
親も社会人としての経験を積んでいますから、物事を見る目はそれなりに持っています。
一緒に大学に出かければ、キャンパスや学生の雰囲気を客観的に判断できるはず。それだけでなく、しっかり学べる環境が整っているか、設備の使い勝手はどうかといったことも含め、通う価値があるかどうかの評価もくだせるはずです。
受験する側は気持ちの高まりにより、何を見ても「OK!」と判断してしまいがち。だからこそ、後悔のない学校選びには、親の冷静な視点が役立ちます。
親なら周辺環境、住みやすさの評価も出しやすい
通えない距離の大学に進む場合、一人暮らしが前提となります。その場合も、生活者としての親の視点で周辺環境をチェックしてもらえると、大きな助けになります。
一人暮らしでは、学問だけでなく自分で生活を組み立てていかなければならないからです。
学校周辺の環境はもちろんですが、学校へのアクセスの良し悪し、住まいを選ぶための不動産屋さんの数や雰囲気、食材や生活必需日の調達に欠かせないスーパーマーケットやドラッグストアの位置、公共施設や病院の設置状況、ゴミの収集など、細かいところも確認できるのは親ならでは。
街の環境、自治体のあり方に意見をもらうこともできます。
目指す大学について親の理解が得られる
オープンキャンパスに参加する時の親の服装
さて、オープンキャンパスに行くにあたって気になるのが服装です。親はどんな服を着ていけばいいでしょうか。やはりスーツなのか、授業参観程度の気持ちでいればいいのでしょうか。基本的には動きやすいカジュアルな服装で問題ありません。
とはいえ、Tシャツにジーンズなどラフすぎる服装や、遊びに出かけるようなファッションは避けた方がよいでしょう。教職員や学校関係者と話をすることがあるかもしれないということを考えると、落ち着いたコーディネートがベストです。
もうひとつ見落としがちなのが、靴です。
広いキャンパスを歩き回ったり、複数の学校をはしごしたりすることを考えると、歩きやすく履きなれた靴がいちばんです。
ヒールの高い靴、硬い革靴よりも、フラットなパンプスやスニーカーがオススメです。
オープンキャンパスに参加するときは、ぜひ親と一緒に出掛けてみませんか?
ひとりで参加して事後報告で伝えるよりも、本人の目で見てもらうのが確実ですし、記事でもお伝えしたように、親ならではの視点でアドバイスをもらうこともできます。
親子で受験について語り合ういい機会にもなるかもしれません。
ぜひ、スケジュールを調整して計画を立ててみましょう
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